September 2, 2022

モザイクベンチ

先月と今月のLighthouseコラムはモザイクベンチの話です。

8月号

9月号

一度で紹介しきれなかったので、二ヶ月に分けて紹介しました。ブログではまとめて載せます。

使いかけのタイルでぐちゃぐちゃの倉庫。

花壇部分をベンチにすることにしました。

土を取り除いてコンクリートを流しました。

まずは、なぜ今さらモザイクをしたかという話です。

途方もない量のタイルに戸惑っています。

貼る前にまず並べて雰囲気を見る。

倉庫に砕いたタイルや箱に入ったままのタイルが埃を被って、何年も置いたままになっていました。あと、我が家の玄関先に立派なタイルのサンプルを段ボールに入れて置いていってくれる人がいるのです。多分、私がモザイクに使うだろうと思って寄付してくれたのでしょう。同じ人なのか複数の人なのかもわからないけど、何度かそんなことがありました。ありがたいことです。
グラウト(目地剤)を塗る。

少しずつ面積を決めて作業する。

バケツを裏返した椅子に座って作業。

私は「いつか使うだろうから、とりあえず取っておこう」と考える夫と逆で、「今使わないなら、ずっと使わないから手放したい」という考えの人です。行き先不明の倉庫のタイルの山は私にとってイライラの元でした。使ってすっきりさせたかったけど、どこに使ったらいいのか思いつかなかった。

レンガの壁の凸凹も修理しながら。

柄のメキシカンタイルを活かしたデザインに。

冬から春にかけて、子宮摘出手術の検査のための通院が続いて気が晴れず、もうすぐ体が自由に動かせなくなるという事実を目の前にして、今のうちに何かやっておきたいという、焦りの気持ちが芽生えていました。振り返ってみると、締め切りのあるプロジェクトを作って気を紛らわせたかったのだと思います。

Podcastを聴きながらモザイクに没頭。

まっすぐ立つと頭が壁から飛び出てしまいます。

裏庭に日当たりの悪い花壇があって、何を植えてもパッとしない場所でした。そこにコンクリートを入れてベンチにしたらどうかと夫に提案したら、同意してコンクリートを流してくれたので、私はすぐにタイルを使い切る計画を立てました。

娘に油性ペンでなぞってもらいました。

シルエットは黒いタイルで。

洋服のクロゼットの断捨離と同じ手法です。まず全てのものを倉庫から出し、何があるか把握しました。色の偏り、寄付の立派なタイルをどう使うか、割るかそのまま使うか、など、一枚も新しいタイルを買わずに全ての在庫を使い切ることに決めてレイアウトを考えました。

壁のモザイクはグラウト塗りが大変。

ようやく完成!

まずはベンチ。大きいタイルはそのまま貼り、隙間を割ったタイルで埋めました。タイルの山が少しずつ減っていくのが気持ち良く、毎日数時間ずつ作業しました。

ベンチが終わってもまだメキシカンタイルの砕いたのがかなり残っていました。そこで、レンガの壁にもモザイクをすることに。

余り物だけで作ったわりにはうまくいきました。

作った年を入れるのを忘れずに。

色数もあまり残っていないので、シンプルに花の模様にして、色がなくなったら次の色に、というふうにして、余らないように工夫しました。

黒いタイルが結構残っていて、使い道が考えられずにいましたが、娘をペンでなぞって実物大のシルエットモザイクに。

この手法は今までも家の中と外の壁でやっていますが、成長がわかって、気に入っているやり方のひとつです。背が高い娘は、まっすぐ立つとレンガの壁の上から頭がはみ出てしまうくらいだったので、少し斜めに体を傾けたポーズにしました。

タイルの量を計算したわけではないけど、何とひとつも残らずにタイルを使い切ったんです。やり終えた時の達成感と言ったら!

裏庭のパティオ部分が明るくなったし、植物の世話も必要無くなったし、倉庫の中もきれいになって、いいことだらけです。

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