私がいつも聴いているPodcast、The Sporkfulから今、アメリカのフード業界で話題沸騰のパスタ・Cascatelliが発売されました。
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発売から2時間で売り切れた幻のパスタ。 |
Dan Pashmanはパスタが好きで、いつか自分が理想とするパスタを作ってみたいと夢見ていました。いろんな人から素人が首を突っ込むにはハードルが高すぎる業界だと言われたにもかかわらず、諦めきれずに自腹を切ってプロジェクトを始めたのです。
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今、箱の生産も追いつかないほどだそうです。 |
彼が理想とするパスタのポイントは3つあって、
1. Sauceability : How readily sauce adheres to the shape(ソースのからみ具合が良いか?)
2. Forkability : How easy it is to get the shape on your fork and keep it there(フォークで刺しやすいか?)
3. Toothsinkability : How satisfying it is to sink your teeth ito it(噛んだ時の歯応えはどうか?)
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Waterfalls(滝)の形。 |
これらの条件をクリアし、世の中にないようなパスタを作ろうと3年以上かけて取り組んだそうです。その話はMission Impastableというシリーズで最初から聴けます。聴き進めるにつれ、私もDanの情熱に引き込まれ、このパスタの行方を追いかけて応援したくなりました。
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肉と野菜をしっかり炒めるのがコツ。 |
形の発案から業者の見つけ方、失敗や方向転換、ネーミング案やプロの意見など、いろんなハードルを超えてようやく出来たパスタ。出来たものの、Danは自宅の地下室に山積みになっているパスタが全然売れなかったらどうしよう?という心配を隠さず正直な気持ちを語りました。そしていよいよ発売当日にSfogliniのウエブサイトをチェック!私もドキドキでしたよ。
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牛乳をたっぷり入れて煮詰めます。 |
心配をよそに2時間で売り切れ!でも私はその最後のギリギリで買えました。せっかくだから、4箱(4パウンド)も注文。
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弱火でゆっくり火を通す。 |
すぐにフードメディアやニュースなどで話題になり、今となっては入手困難の幻のCascatelliとなっていますから、家に配達された時は嬉しかったです。今から注文だと数ヶ月待ちだそう。
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茹で時間はやや長め。 |
さて、フリルがありくるりとカールしてあるこのCascatelli、上記の条件を見事なくらいクリアしています。ボロネーズソースを作ってからめて食べましたが、肉もソースもしっかりと受け止め、歯応えも良く、素晴らしいパスタだと思いました。
私が一番よく作るボロネーゼのレシピはシンプルなトマトソースで有名なMarcella Hazanのもの。牛乳やワインを加えて煮詰める、クラシックな作り方で、とても美味しいです。
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この楽しい形よ! |
アメリカ産のセモリナ粉を使い、ブロンズの型を使って成形したザラザラ感の残る仕上げ。私もPodcastを聴いているうちに、パスタ業界の内情がわかり、市販のパスタを見る目が変わりました。
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事情を知らない家族にたっぷりと説明しました(笑)。 |
まだ3箱残っているので、ソースの工夫をして大切に食べようと思います。