January 8, 2021

木のスプーンを彫る

今月のLighthouseコラムは木のスプーンを彫った話です。

木べらよりステンレスのスプーンやシリコンスパチュラを愛用していて、木べらはずいぶん前に処分してしまい、ずっとスプーンで料理していました。

手を切らないための手袋も入っていました。

でも煮込み料理などで、焼いた肉の焦げをワインを注いでこそげ落としたりする時に鍋の底を引っかきすぎずに混ぜるには、やっぱり木べらの機能にはかないません。

削り始めはこんなに分厚い。

それでスプーンカービングキットを買ってみました。

削り終わり。先端をハート型にしました。

ナイフが三種類とスプーン型にざっくり切ってある違う種類の木が入っています。

丁寧にやすりで削る。

YouTubeでいくつかチュートリアルを見てみたのですが、なぜかあごひげを生やした白人男性が森の中の切り株に座って彫りながら、たまにボソボソと説明する、みたいなのばかりで、あんまり参考にならず。

ミネラルオイルをたっぷり染み込ませる。

要するに、くぼみを彫って持ち手を削って、やすりをかけてオイルで仕上げれば、特にルールはなし、ってことです。

こちらは硬いチェリーの木。

柔らかめの木から始めてみました。持ち手の先端をハート型にしてみたり、ジャム用のは浅めに丸くしてみたりと、出来上がりのデザインを考えずに彫りながら決めていきました。

この手袋は必須アイテム。

料理用の木べらは、引き出しに収まる長さで鍋の端っこをこそげやすいように、角ばった形にして、両端の角度を微妙に変えました。


やすりをかけると、一気にスプーンらしさが出て、さらにミネラルオイルを塗り込むと、木目がくっきりと浮かび上がって美しい。

自作のパンとジャム、皿、そしてスプーン。

小さめの木べら。

チェリーの木は特に硬くて、削っている途中に指に豆が出来てしまったくらいですが、スプーン作りの工程は面白かったし、出来上がりにも満足しています。

使いやすくて大満足。
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