September 19, 2017

Cuba旅行・その2

アメリカ人がキューバを合法的に個人旅行するには、政府が定めた12の理由のひとつが必要です。こんな国、他に聞いたことありませんけど、規則ですから従わないといけません。ツアーだと、予め行く博物館とか決められていて、ガイドがついて、国営ホテルに泊まって、とても高額な旅行になるようです。私達はあまり予定を決めずに、好きな時に好きなことしたいので、トランプ政権で個人旅行が出来なくなる直前、ぎりぎりセーフで滑り込みました。
  1. Family visits
  2. Humanitarian projects
  3. Official government business
  4. Journalistic activity
  5. Professional research
  6. Educational activities
  7. People to people travel
  8. Religious activities
  9. Public performance, clinics, workshops, athletic or other competitions and exhibitions
  10. Authorization to provide travel services, carrier services, and remittance forwarding services
  11. Activities of private foundations, research, or educational institutes
  12. Exportation, importation, or informational transmission
    それで私達がひらめいたのがサルサレッスン!6番の教育に該当します。
    私にとって今回の旅行の目玉です。
    夫が、アパートから歩いて行ける距離の学校を探しておいてくれました。着いた翌朝、様子を見に歩いて行きました。外に看板もないので、見逃しそうな場所です。
    こういう時、夫の旅行のリサーチ力がすごく頼りになるんです。
    毎日、「今日は何を習うんだろう?」と考えるだけで、
    学校まで25分の道を歩いて行くのが楽しみでした。
    行ったら数人が踊っていましたが、観光のオフシーズンためか、結構ヒマそう。こんな行き当たりばったりで、プライベートレッスンを受けられるのか半信半疑でしたが、3人それぞれに先生が決まりました。
    水をたっぷり飲んで休憩中。外からの風と扇風機だけなので、暑い!
    スタジオの床は美しいタイルで、オレンジの壁もベランダへのドアも、向かい側にあるベーカリーからのいい匂いまで、全てがいい感じ。
    私の先生・ヘラルド。4年前から英語を勉強し始めたそうです。
    私の先生はGerardo(ヘラルド)。まずはどのくらいのレベルか知るために、一曲踊ってみました。
    その後、英語の説明で、スペイン語のステップの名前を教わり、実際に練習します。それが出来たら曲に合わせて他のステップと組み合わせる・・・・の繰り返しで、自然と覚えていくというわけ。もう、脳みそはフル回転、ステップに集中しつつも、腕がぐるぐる回って、結構アクロバティック(笑)。

    レッスンはこんなふうです。私の動きに硬さや無意味な恥じらいが残っていて、まだまだ下手ですが、上手な相手と踊ると、動きについていきやすいです。いつもヘラルドに「Don't think!」と言われていました。相手の目を見て、リードを任せ、リラックスすることが大切なんだそうです。

    上のビデオの途中で娘がスペイン語のステップの名前をコメントしています。新しい動きをたくさん習いました。
    私が習っているのは、いわゆるL.A.スタイルですが、キューバには独特のCuban Salsaのスタイルがあります。こなれた感じでカッコいいのです。そのエッセンスをちょっとでも習いたいと思いました。
    Yoennaが夫に教えてくれました。
    私にとっては、彼女の動きを見ているだけで勉強になります。
    夫には、おしゃれでチャーミングなYoennaが、娘にはお姉さんのようなVictoriaが教えてくれました。別に決める前に話し合ったわけでもないのに、それぞれの人にピッタリの先生だったのが、ラッキーでした。相性の良くない人と踊るのはお互いに楽しくないですからね。
    人懐っこいVictoria。わからない言葉は携帯電話で翻訳して
    娘と意思の疎通をしていました。

    Gerardoの選曲がまた最高なんです。私が感激してそれを伝えたら、幾つか彼の好きなキューバのバンドを教えてくれました。しかも、踊っている途中に、曲に合わせて大声で気持ち良さそうに歌うのです!これが、もう本当に板についていて格好良く、踊っている相手(私)をもリラックスさせる効果があるのでした。
    踊りはもちろん、説明も選曲も、歌まで上手でフレンドリーなヘラルド。
    Gerardoに「いつからサルサ踊っているの?」って聞いたら、「多分3歳くらい。家族のパーティで親戚のおばさんとかと踊って自然に覚えたし、みんなそうだよ」って。羨ましいくらいに骨の髄まで、サルサ魂が染み込んでいるのです。
    バチャータは、ドミニカ共和国から生まれたダンスです。
    サルサの基本がわかっていれば、それほど難しくなさそう。
    ステップは下のビデオの1・2・3・4の横の動きが基本。
    合計6日間、13時間習ったんですけど、そのうちの1時間だけ、Bachataを習ってみました。クルーズシップで基本を習ってから、ちょっと興味があったのです。新しいことを習うとワクワクするし、すごく楽しかったー。
    それぞれの先生と記念撮影。本当に有意義な時間でした。
    もっとレッスンを受けたかったし、キューバがあまりにも居心地よくて帰りたくなかったから、飛行機がキャンセルになり、ハバナに4日余計に泊まることになったのは、むしろラッキーだったのかも。
    学校のバルコニーから見える、向かい側のパン屋さん。
    いつも行列が出来て、焼きたてのいい匂いがたちこめていました。
    サルサが好きだったおかげで、この学校が私とキューバとの橋渡しをしてくれたような気がした、夢のようなレッスンでした。
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