September 29, 2017

スイートポテトパイ

秋らしくスイートポテトパイを焼きました。
レシピはこちらです。
きれいなオレンジ色のさつまいも。
ゆでて柔らかくします。
パイ生地はバターミルクを使うレシピで、とても扱いやすい生地でした。
アメリカのさつまいもは、オレンジ色のが一般的です。
マッシャーでつぶして材料を加えていきます。
エバミルクが程よいコクの秘密。
パイの下焼きは必要ありません。
つぶしたさつまいもにエバミルクやブラウンシュガーでコクを出します。
作り方も色もパンプキンパイにそっくりですが、こちらのほうが濃厚な美味しさ。
これはまた作りたいと思います。
中心が少しふるふると揺れるくらいで取り出し、余熱で火を通す。
ちょっと感激するおいしさでした。
このパイを作る時、冷蔵庫からバターを出そうと思ったら、娘がバター入れのところに小細工をしてありました。バターに蝶の形の紙がべたべたと貼ってあり、Butter-flysと書いてありましたが、それを言うなら最後はfliesでしょ?もうちょっとスペルの練習を頑張ってもらわないと!(笑)。
娘はこういうイタズラが大好きなんです。
新学期が始まって、ミドルスクール(中学校)をどこにするか?という話が始まりました。クラスマム(クラスの連絡係&リーダー)が素晴らしい自宅でディナーパーティを開いてくれて、金曜の夜に親だけが集まって情報交換をしました。学校で立ち話するより、ワインを飲んでおしゃべりするほうが、みんなリラックス出来るし。
オープンスクールとか、さらには高校の話まで広がって、有意義で楽しい会でした。
近所のイタリアンレストランからのケータリング、25人分!
モデルルームのようなゴージャスなキッチンです。
今年もDays for Girlsのために布ナプキンと巾着袋を縫いました。
ロサンジェルス支部で集会もあるのですが、私は時間的に都合がつかないので、家で作業して、数がまとまったらリーダーに連絡し、渡しています。リーダーが、これまた素敵な女性で、お話するのが楽しみなんです。
これからも細く長く続けて行きたいボランティアです。
好きなソーイングで、人に役立つものが作れるのは嬉しいことです。もう、娘に服を縫ったって、あんまり喜んでくれませんからね(笑)。
今年はタンザニア、エチオピア、ウガンダに送られるそうです。

September 26, 2017

Cuba旅行・その5

私は夫と違って、旅行前に全然下調べしないのですが、キューバでひとつだけ行きたかった所があります。
ここだけ他のキューバの街並みとは違う景色。
ハバナ郊外にあるモザイクハウス・Fusterlandiaです。
クラシックカーとモザイクハウスのよく似合うことよ!
自作のタイルをはめ込んで顔を作ってあるんです。
Jose Fusterというキューバ人アーティストが手がけたモザイクハウスが集まる集落のようなところで、キューバに行ったことのある知人から「絶対気に入ると思うから、ぜひ行ってみて!」と聞いていました。
入場は無料ですが、トイレは有料です。
実際に見た時の感動が薄れないように、なるべく写真の載っている記事などは見ないようにしていたくらいです。私は何でも、自分の目でしっかり見て体験することが大切だと思っています。写真や本で見て知っているような気になるのじゃダメで、実際に行って現地の雰囲気とか天気とか匂いとか、その時の気持ちとかが全部が混ざった経験だけが、心にずっと残るとわかっているからです。
チェス好きの娘は巨大なチェスピースを見つけて嬉しそう。
こんなプールで毎日泳げたら最高だなー。
タクシーで近づいていくと、周りの雰囲気がちょっとしたアートの街らしくなっていきます。ひとつの狭い通りにクラッシックカーのタクシーが並び、突然モザイクの家並みが目に飛び込んできます。
ドラムに見立てた椅子。
金色にペイントしたミシン。
もう、あまりの凄さに圧倒されて、感動の嵐。こんなすごいモザイクハウス見たことありません。バルセロナのガウディのPark Guell、スワジーランドのHouse on Fireを見た時もしびれたけど、さらに上回る凄さでした。
二階からの眺め。
どこを見ても驚きでいっぱいです。
可愛らしさと力強さがありながらも、芸術的で、平面だけじゃなくて立体的なモザイクや、鉄のフレームなどが組み合わさっていて、総合的なアートになっています。
手すりまでこんなに可愛い。
屋上から全体を見渡す。
あちこちにアートギャラリーがあって、アーティストの作品を買えるようにはなっていますが、何と、入場は無料。太っ腹!
隣の建物に「VIVA CUBA」の文字が。
楽しいベンチがあちこちにあります。
ココナッツの屋台もモザイク。
お土産屋さんで貝を彫ったイヤリングを買いました。
キューバの国旗モザイク。
私達の泊まっていたアパートの近くにも、モザイクではないですが、面白いアートが並ぶCallejon de Hamelという通りがありました。
キューバはカリブ海に浮かぶ孤立した社会主義の国で、物資もなく貧しいのだけど、あるもので楽しくやっていこう!という心意気みたいのが街並みや音楽から伝わってくるんです。私は、こういうのがすごく格好いいと思うし、惹かれるんです。
古いバスタブをベンチに改造。
バスタブを壁に埋め込んだアート。
道で絵を描いている人、シガーを吸っているおじさん、謎めいたバーなど、ボヘミアンな雰囲気が何とも言えなく素敵でした。
廃品を利用してこんなにカッコいいアートが出来るのです。
小さな通りですが、ここだけ異空間。
バスタブベンチに座り、シガーを吸って本を読んでいるおじさん。
簡単に行ける国じゃないから、余計にそう思うのかもしれないけど、こんなに好きになった国は久しぶりでした。

L.A.の空港に着いた途端、スターバックスのコーヒーの香りがして、トイレに行ったら自動的に水が流れて、ハイブリットカーの冷房が効いたタクシーで家に戻って、お湯の出るシャワーを浴びて、何だか強烈なリバース・カルチャーショックを受けました。
ディナーに行ったレストラン・La Guaridaの下の階に干してある
白いテーブルクロスの様子ですら、美しいと思いました。
キューバの庶民から見ると、アメリカの便利さや豊かさは未来の映画を観ているようなものに違いありません。でも、それがいいのか悪いのかがよくわからなくなりました。知らない方が幸せっていうこともあると思うし、キューバ人が変化を求めているのも理解出来るし。

長々としたキューバの話、読んで下さってありがとうございました。
次回から普通のブログに戻りますね。

September 24, 2017

Cuba旅行・その4

旅行前に下調べしなかったので、レストランも行き当たりばったりで決めたけど、Havanaで気に入った店をふたつ紹介します。どちらもキューバ人が普通に行ける値段の店でなく、外国人向けだけど、サービスも食事も素晴らしくて、どちらも二度ずつ行ったほどです。
モスグリーンの外観がクラッシーで素敵。
一件目はSan Cristobal Paladar
オバマ大統領を始め、ミック・ジャガー、キム・カーダシアン、ビヨンセなどなど、著名人も数多く訪れた店です。
たくさんの時計がしょっちゅう鐘を鳴らすのもまたいい感じ。
キューバにしてはかなりフォーマルなテーブルセッティング。
散歩中に外観を見て、いい感じだなーと思ったので、何も知らずに入ったら、ぎっしり埋まった壁の時計と写真にびっくり。
オバマ大統領家族も!
そしてミック・ジャガーまで!
キューバでの無料コンサートを開くまでのドキュメンタリー映画・
¡Olé, Olé, Olé! A Trip Across Latin America を帰って来てから
見ましたが、素晴らしかったー。
前菜からしてこんなに素敵。
私のメインディッシュは白身魚のオリーブオイルソース。
陽気で親切なウエイターがサービスで古いラム酒をサービスしてくれました。
隣のメキシコ人とドイツ人カップルはシガーを勧められていました。
ふたつのテーブルだけの個室だったので、隣に座ったメキシコ人とドイツ人のカップルと話をしました。彼らもキューバに憧れ、知識が豊富なのですが、何を買ってもボラれる、嘘つかれる、人がいい加減過ぎる、食べ物はまずい・・・などなど、ネガティブコメントの嵐で、「この素敵な国をそこまで嫌いになれるのか?」と不思議に思ったほど。私などこの会話をウエイターに聞かれないかヒヤヒヤしていました。
シガーボックスもカッコいい。
通路の席はこんな感じ。
次の日も行ったら、ちゃんと覚えていてくれて、特別な席に
案内してくれたんですよ。とにかく素晴らしいサービス。
その点、私達はスペイン語ネイティブじゃないのが幸いしたのか、会う人はみんな親切で正直だし、他のどの国にもない独特の雰囲気・音楽・文化が街じゅうにあふれているし、食べ物も口に合ったし、何しろ安全な国で、良い印象しかないのです。旅行先にも相性がありますよね。
壁にネクタイがずらりとかかっている。ライブミュージックが始まりました。
二軒目のおすすめはSia Kara Cafeで、ダウンタウンのど真ん中の小径にあるおしゃれな店です。
ここはタクシーで通った時に、中が見えて素敵だったので、次の日に行ってみました。私の勘は大当たりでした!
キューバで一番洒落たカクテルを出す店でした。
私のフローズンダイキリ。芸術的な美しさ&おいしさ。
ライブミュージックあり、クオリティの高いカクテルあり、最高のロブスターありで、とても気に入りました。
ロブスターとMoro rice(ブラックビーンズ入りご飯)。
バンドの音楽に合わせて、ウエイターとウエイトレスがサルサを踊り始めました。
垢抜けたインテリアと、くつろげるサービス、おいしい食事、
カッコいいライブミュージック。夢みたいなレストランでした。
毎日暑いので、昼からカクテルを2杯は飲んでいました。
フローズンダイキリとピナコラーダはどこの店で飲んでも美味しくて、しかも何だかキューバに似合うんですよ。ビールも水と大した値段が変わらないので、夫は朝から飲んでいたし、娘はフローズンレモネードやバージンピナコラーダなどを注文していました。キューバは水道水が飲めないので、氷を使った飲み物を心配する人も多いようです。私はそういうのは気にしないのですが、お腹も全く平気でしたよ。
レストランの外では少年たちがサッカーしていました。
食事の後に自転車タクシーでアパートに帰る時はいつも、
「私はキューバが大好きだー!」という想いに浸っていました。
高級な店でなくても、美味しいものばかりでした。
とろけるような美味しさのRopa Vieja。
一番美味しかったのは、街の普通のカフェで食べたRopa Viejaという肉と野菜を煮込んで細かく裂いたもので、Moro Riceというブラックビーンズの入ったご飯を添えて食べます。
La Guaridaのルーフトップにて。
お土産屋さんの片隅でココナッツを飲む。
歩き疲れたら、バーでカクテルを飲みながらライブバンドのサルサを聴いたり、Coco Taxiというココナッツみたいな形をしたバイクタクシーに乗ったり、自転車タクシーに乗ったり、馬車に乗ったりして、街のあちこちをまわりました。
ようやく見つけた郵便局。
私のコレクションのための切手を買いました。
ダウンタウンの駐車場にクラシックカーがずらり。
可愛いCoco Taxi。
値段は交渉次第ですが、普通のタクシーよりは安め。
馬車で街を観光しました。のんびりと街の様子を見るには最適。
あちこちで見かける果物と野菜の屋台。
この時はかっこいいピンクカーに当たりました。
私は記念にペーパーマルシェの靴を買いました。
シートベルトもエアバッグも何もなし!
日帰りで、美しいビーチで有名なVaraderoへも行ってきました。
水が温かく、本当にきれいで、実は海で泳ぐのが好きでない私も、もっと居たいと思ったほど気持ちよかったです。
人が少ないビーチへ歩いて行く。
オフシーズンなので、人もまばら。
昼食をとったレストランで、娘がバンドの人に呼ばれて
ステージに上がり、マラカスを担当しました。
この透明で美しいカリブ海!
Cuevas De Bellamarという洞窟へ。
外の蒸し暑さから離れて、しばし涼しい洞窟を歩く。
ダウンタウンのHotel Inglaterraというキューバ最古のホテルの前にカフェがあって、そこで毎日いろんなバンドがライブをやっています。何度かカクテルを飲みがてら、音楽を聴きに行きました。

まずはバンドのクオリティの高さに驚きました。キューバというと、Buena Vista Social Clubばかりが取り上げられますが(私達も2年前に見に行った)、レストランや街角で演奏しているごく普通のバンドの演奏にしびれてしまいました。
村上龍があれほど入れ込んで、キューバのバンドを日本に呼んだりするのも、納得です。本当にどのバンドも素晴らしかった。
ある日の演奏。下のビデオをご覧下さい。
格好つけない格好良さ、というか、自然な貫禄が備わっているのです。
街角のチュロスの屋台。
お土産屋さんでChe GuevaraのTシャツを購入。キューバ中で
見かけるお土産の定番。
古本屋さんでかっこいいレコードジャケットを探す。
Maleconと呼ばれる海沿いのエリアを散歩。
社会主義国ですから、物資の配給があります。
長い行列で順番を待つキューバ人たち。
テントに積まれた配給用の物資。
順番を守らない人がいて、喧嘩が始まって大騒ぎ。
最後の日(と思っていたけど、翌日帰った)の朝も、サルサレッスンを2時間受けてから空港へ向かいました。
スタジオのミントブルーのバルコニーから眺める景色が大好きでした。
一応「教育」の目的で来ているので、最後にVictoriaに証明書を
書いてもらいました。
最後のGerardoとのダンスです。娘が撮ったビデオの最初の部分が逆光で、ちょっと残念でしたが・・・。私、この曲がすごく好きだったのに、曲名を聞くのを忘れてしまったんです。家に帰って、Shazamで調べてみたりしたんだけど、見つけられなくて・・・。もし読者の方で、この曲名がわかる方がいたら、教えていただけないでしょうか?

次回がキューバの話の最終回。
おすすめのアートの話です。(いや、長いですねー・・・。)
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