前回書いた通り、二回に分けて旅行の話を書こうと思います。
今回の旅行は、トラブル続きだったので、L.A.にたどり着いた時は、ホッとしました。カリブ海の島なんて、そんなに遠くもないのに、地球をぐるりと一周したような長旅に感じられました。
まずはL.A.から東海岸のフィラデルフィアへ飛びました。空港で、名物の
Philly cheesesteakを食べて、プエルトリコへ真夜中に到着。仮眠のために予約しておいたビーチ沿いの安ホテルで休み、朝ビーチを散歩して、空港へ戻りました。
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真夜中にようやくホテルに到着。軽く仮眠でまた空港へ。 |
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美しいIsla Verdeビーチ。 |
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娘は自分で入国申告書を書けるようになりました。 |
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遅れた飛行機を編み物をしながら待つ。首回りが出来て、ストライプに突入。 |
ここからはメジャーな航空線がないので、
Liatという飛行機でドミニカへ行くことになっていました。
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プエルトリコからアンティグアへ飛びました。 |
私は飛行機が大好きで、いつもなら小さなプロペラ機など見ると、乗るのが楽しみなんです。が、今回は待ち疲れで楽しむどころではありませんでした。
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今まで知らなかった島が沢山あります。 |
Dominicaへ直行便のはずなのに、
Antiguaを経由すると言うのです。数時間遅れでAntiguaに着き、乗り継ぎ手続きをしていると、強風のために欠航という案内。
強風?たしかに風はあるけど、強風というほどでもない。この航空会社を良く知るドミニカ人達が「いい加減な理由での欠航で乗客を馬鹿にしてるのか?」と文句を言い出し、カウンターの人達と大喧嘩。しかも、全員の荷物が行方不明。
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理不尽な欠航に怒り、責任者が来るまで動かないと言い張るドミニカ人女性。 |
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欠航なうえに全員の荷物が行方不明。元気な娘もさすがに電池切れ。 |
でも、喧嘩しても飛行機を出してくれるわけではないので、仕方なくAntiguaへ入国手続きです。しかし、宿もないので、入国させてくれません。入国審査の人がその場で宿を予約してくれて、タクシーで向かったのに、宿に行ったら満室と言われる始末。そう、カリブ海はどこもハイシーズンなのです。
荷物紛失で手ぶらのまま、知らない国に着き、泊まるところも見つからない。運転手にどこでもいいから連れて行ってと頼んだら、300ドルもする素敵なホテルでおろしてくれたのだけど、翌日は朝の4時にチェックアウト。ビーチ沿いの素敵な所だったから、もっとのんびりしたかったのに!
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アンティグアはかなり高級リゾートの島らしい。レストランもすてき。 |
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ようやく食事をとれたけど、数時間の仮眠でまた空港へ。 |
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朝4時のアンティグアの空港。また遅れて、文句を言う人が続出。 |
この時点でドミニカで予約してあったアパート代が無駄になり、アンティグアでの高いホテルや食事、タクシー代は全部自分持ち。時間もお金も無駄で体力も限界。
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ようやくドミニカに到着。丸2日ほとんど不眠で、心身共にぐったり。 |
この時点で
Liatに疑問を抱いていたのですが、翌日無事にドミニカへ着いたら、そんなことは忘れていました。荷物は結局後で出てきたことだけが救いでした。
ドミニカは「The Nature Island」のコピー通りに素朴な国でした。
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Suzuki Jimnyのレンタカー。車がないとどこにも行けない島です。 |
今回はアパートを島の二カ所に借りて泊まりました。島じゅうを気ままにドライブしたいので、4WDの車を借りました。
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これがドミニカの国際空港。なーんにもありません。 |
道の状態はかなり悪いです。狭くてうねりがあり、住人の運転はかなりスピードを出すので怖い。しかもアメリカと反対車線で、道は穴だらけ。ちなみに、島には信号がひとつもありません!
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地図通りに走っても、こんな風に壊れた橋があって行き止まりだったり。 |
アパート住まいはなかなか快適で、先住民の村を見学したり、滝を見に行ったり、緑の木々を見ながら散歩したり、とにかくのんびりした島でした。
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最初のアパートのキッチン。波の音がすぐ近くに聞こえます。 |
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村唯一の小さなマーケットで、Snappleを見つけて大喜び。 |
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揚げたライオンフィッシュとドミニカ産のKubuliビールでランチ。 |
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村の郵便局も素朴。私が集めている切手を買いに行きました。 |
ただ、観光化されていないため、外食文化がなく、スーパーも品薄で、食べるものを探すのには苦労しました。キッチンはあっても、食材が買えない。
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これがドミニカ第二の都市・Portsmouthのメイン通り。思ったより何にもない。 |
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首都のRoseauで地元の人に尋ねて見つけた Fusionというレストラン。 |
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何を食べてもおいしい。気に入って何度も通いました。 |
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首都のRoseauだけは駐車も大変。このフィッシュバーガーが感激の美味しさでした。 |
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芋とかショウガがたくさん並ぶマーケット。 |
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ココナッツ売りのお兄さん。 |
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こんな車の渋滞が見られるのは首都の一部のみ。 |
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見えるかな?雨があがって虹が出ました。 |
首都のRoseauで一件好きなレストランを見つけて、そこに何度も通いましたが、あとはマンゴーやパッションフルーツが美味しかったことくらいしか印象にないかな。
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村で野外の肉屋さん。その場でさばいて売ってくれます。 |
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島のあちこちに滝があります。 |
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ちょっと歩くとこんな絶景。 |
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二軒目のアパートは清潔で広々としていました。 |
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キッチンも大きくて明るい。Mero Beachという小さな街の丘に立っています。 |
Pirates of the caribbean: Dead Man's Chestの舞台のひとつになった
Titou Gorgeにも行ったし、
Champagne Reefでシュノーケリングもしてきました。その名の通り、水の中でしゅわしゅわと泡が出ていて、まるで海全体がシャンペンのようなんです。
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山の中にぽつんとある温泉。 |
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ぬるいお湯ですが、ジャングルの中でリラックス出来ます。 |
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道に迷ってココナッツ売りのおじさんに道を聞き、ココナッツジュース休憩。 |
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観光の目玉のひとつ、Emerald Poolで娘が泳ぐ。 |
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地元の女性による手編みのバスケット。こういうの大好き! |
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左の女性が編んだバスケットをひとつお土産に買いました。 |
12月はハイシーズンのはずですが、どこへ行ってもあまり人がいなかった。
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島の最南端・Soufriere Bayに行ったら、また虹が出ていた。 |
毎日、地図を片手に島中をドライブし、道が不通の所以外はほぼ全部回りました。娘が来たかった島で、のびのびと自然を満喫しているのを見て、遠かったけど来て良かったと思いました。私は都会のほうが好きなので、ちょっとジャングルには飽きてしまいましたけど。
自然とカリブ海が好きな人は、今のうちにドミニカへ行くといいと思います。きっとあと10年もしたら、開発が進んで大きなホテルが建ち並ぶことでしょう。
さて、次はプエルトリコ!問題なくドミニカから脱出出来るのだろうか?と心配でした。何せ、飛行機はまたLiatなのですから・・・。祈るような気持ちでいざ空港へ。
次回に続きます。