さて、再びドミニカ空港。朝6時に空港へ行ったのに、アンティグア行きの飛行機を3時間待たされたあげく、Liatから乗客全員にランチを取るためにカフェテリアへ行くように言われ、食事が無料で提供されました。これでまた遅れることは暗黙の了解です。編み物が進む日になりそう・・・。
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朝のドミニカ空港ではストライプもこの程度。 |
軽ーく5時間遅れでようやく出発。アンティグアに着いたら、案の定、プエルトリコ行きは遅れています。何時間待っても詳しい情報が全然乗客に伝わって来ない。時はクリスマスイブの夜です。
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結局、最後の最後に説明された欠航の理由が「従業員のひとりが病気」。 |
怒った男性が「乗客のクリスマスを台無しにするな!」と怒りだして、抗議を始めました。クルーズ船に乗り遅れた人、ヨーロッパへの乗り継ぎが全部だめになった人、一年ぶりに故郷へ帰る人、みんなそれぞれの事情があるのに、Liat側は遅れの理由を隠してはっきり説明しようとしません。そのうち怒りが爆発して暴れだした男性が、警察に取り押さえられたりして、もう絶望的な雰囲気。
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何時間も遅れることに、何の説明もされないので、乗客は怒るのです。 |
半日待って、結局はまた夜10時に欠航の案内です。Liatが乗客全員のホテルを提供するので、翌朝4時に空港に戻るようにとのこと。
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私は怒っても仕方がないので、じーっと編み物をして耐えていました。 |
またアンティグアへの入国手続き、全員の荷物の回収、バスの手配、チェックイン・・・とホテルに着いたら真夜中。しかも雨降り・・・。
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まさかの欠航に、乗客は怒り狂っています。 |
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おんぼろのホテルに仮眠のために詰め込まれました。 |
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朝の3時半起きで再び空港へ。 |
待っている間、ピーナッツしか食べていなかったので、支給されたツナサンドでも美味しく感じられました。ホテルは蚊だらけ、水は水道管が錆びていてオレンジ色。ほんと、悪夢を見ているようでした。
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娘もクリスマスが台無しになったと言って、落ち込んでいます。 |
ホテルに滞在出来るのは、たったの3時間で、寝過ごしては困るから結局は一睡も出来ず、蚊に刺されまくって心身共にぐったりです。
翌朝4時に空港へ行き、今度は飛行機の行き先がプエルトリコでなく、またドミニカへ戻ると言うではないですか!もう、呆れてものも言えない。なぜ戻る?!
しかも、Barbadosと St. Luciaのふたつの国にも止まってからプエルトリコへ行くというのです。プロペラ機でのアイランドホッピング。こんな状況でしたから、乗客同士も連結感が生まれ、プエルトリコに着陸した時は拍手が沸き起こったほどです。
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今度はちゃんと荷物が取り出されるのを見届けてから入国しました。 |
後でわかった事実ですが、Liatという航空会社は、政府から支援を受けていることにあぐらをかいて、ひどいサービスが日常茶飯事なんだそうです。
"Liat" "poor service"で検索すると、山ほどのひどいレビューが見つかります。カリブ海の島は、あてにならない飛行機より、クルーズシップで行く方が無難でしょう。
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オレンジ色の中庭が素敵。 |
さあ、嫌なことは忘れてプエルトリコの首都・San Juan入りです。
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天井の高い開放的なリビングルーム。 |
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キッチンはIKEAのでした。 |
今回初めて
Airbnbを利用してアパートを予約しました。海辺のリゾートホテルより、
Old San Juanの歴史ある建物のアパートに泊まってみたかったからです。ホテルみたいに毎日ベッドメイキングとか掃除はしてくれないけど、そんなことより気楽に自分の家のように過ごせるのがいい。このシステム、とても気に入ったので、これからの旅行でも使いたいと思います。
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ベッドルームもふたつあります。 |
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娘は憧れの二段ベッドの上にいます。 |
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アパートの外観はこんな感じ。 |
どこにでも歩いていけて、ホテルより広々していて、観光客というよりも住民になったような気分で過ごせました。
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ちょっと歩くとビール片手に音楽を聴いている人達がいっぱい。 |
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夫もようやく杖なしで歩くことが出来るようになって本当によかった。 |
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近所の空き地では日曜の夜のサルサライブ。素晴らしかったー。 |
ちょっと歩くとどこからかサルサが聴こえてきて、パステルカラーの建物を見ながら石畳みの坂道を気ままに歩く。来てよかったー、と思える瞬間。
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大きなイグアナを肩にのせてもらった娘。 |
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羽根にペイントしたアートをお土産に買いました。 |
プエルトリコの名物料理・Mofongoを違う店で食べ比べたり、手作りのアイスキャンディを食べるために行列したり、ラム酒の工場を見学しにいったり、食も充実した街です。
子供連れなら、El Morroでのたこ遊びがおすすめです。一日中、とても風が強いので、初心者でもうまくあげられます。買ったたこはペラペラのビニール製でしたが、それでも2日間、持ちました。
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遠くにお城を見渡せます。 |
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El Morroの入り口の売店でたこを買う。$7でした。 |
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風が強いので、たこがぐんぐんあがります。 |
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私も挑戦してみました。コツをつかむと楽しい! |
サルサクラブにも行って、ちょこっと踊ったり、娘がたくさんのオウムと写真を撮ったり、Condadoという有名なビーチへ行ったりもしました。
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プランテーンを揚げてつぶしてあるMofongo。私はたこのソースを選びました。 |
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モヒートが味の濃いプエルトリコ料理に合う。 |
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アパートから歩いてすぐの地元のレストラン。私の一番のお気に入り。 |
ドミニカはとにかく犬が多かったのですが、プエルトリコは猫と鳩ばかり。娘は朝食で食べきれなかったパンとかスナックの残りを広場に持って行って地面に座り、自分の足にえさをのせて鳩と遊んでいました。
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娘は毎日トルティーヤチップスのくずを集めて鳩にあげていました。 |
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Bacardiの工場ツアー。 |
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樽の中で熟成されたラムの香りを嗅いでいます。 |
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好きなカクテルを目の前で作ってくれます。私はダイキリを注文。 |
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フェリーの中でもミュージシャンが観客を楽しませてくれます。 |
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プランテーンのTamale。 |
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ビーチで砂遊び。 |
もし一人旅とか女友達と一緒だったりしたら、夜中までサルサクラブで遊びたかったなー、なんて思うけど、子連れの家族旅行ではそうもいなかくて、それでもサルサが聴ける場所になるべく足を運びました。ただ「夜8時からライブ演奏」と言われても、ちゃんと時間通りに始まることなんて絶対ないから、始まる頃には眠くなってしまう。結局、私も朝の3時まで踊っていられるほどの元気はないのです。そんなわけで、サルサに関してはやや心残りがあります。
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最初に簡単なステップのレッスンもありました。 |
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夜中の街角で、オウムと写真を撮ってくれる店。 |
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鳥好きな娘はぜひやりたいというので、かなりの行列でしたが待ちました。 |
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夫は噛まれたそうです。 |
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写真を撮ってくれて一枚10ドルでCDに入れてくれます。 |
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重くて大変だったそう。 |
ラテン文化に惹かれる私にとって、プエルトリコはアメリカの一部でありながら、異国情緒たっぷりで、大好きになりました。自然いっぱいのドミニカと、都会のプエルトリコを両方楽しめたので、飛行機のいろんなトラブルも今となっては懐かしい気がします。
かなり長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。次回からは日常のブログに戻りますね。