Lonely Planetは持っていったものの、予定はざっくりと当日の朝に決めていたため、良いドライバーとガイドとの出会いがその日の観光の充実度を左右するカギでした。
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ロバにえさをあげている。 |
CairoではMohamedという男性に2日間案内してもらいました。
交通事情はインド並みにひどくて、クラクション鳴らしっぱなし、シートベルトなし、車間距離ゼロ、目の前で何度か事故も目にしました。渋滞を抜ければ凄まじいスピードを出すので、生きた心地がしませんでした。
適度におしゃべりで、正直そうなMohamedのおすすめで、モスクや市場、フェリーに乗って島にある小さな集落も訪問しました。
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Mohamedはきさくで正直なタクシードライバー。 |
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娘はエジプト人の少女とカメラを通じてコミュニケーション。 |
この村で、娘はロバに乗せてもらったり写真を撮りあって遊んだりして、エジプト人の子供たちと仲良くなって離れるのが辛そうでした。
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ボートの運転の仕方も習いましたよ。 |
LuxorではHamdyというタクシー運転手がガイドのWilを雇ってくれました。
エジプト考古学を学んだ深い知識のある人で、彼の説明を聞いたおかげで遺跡もより楽しく見学できました。
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Wilは人間・エジプト考古学辞典のような人。 |
ただこういう個人ガイドにつきものなのは、土産屋に強制的に連れて行かれること。
今までのふたりの旅行だったら、断固として断るところですが、娘は石を削る体験をさせてもらったり、ミントティを頂いたりして、この押し売りさえも楽しんでいる様子。
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石を削って花瓶をつくる工程を説明してくれる。 |
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ぐるぐると回して削る、気の遠くなるような作業。 |
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土産屋の男性はあの手この手で巧みにセールス攻撃。 |
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店主自ら石に娘の名前を彫ってくれました。 |
結局、幾つかの石の彫刻を冗談のような高値で買うはめになりましたが、店主が石に名前を彫ってくれたり、きれいなトイレを使わせてくれたり(これ、すごくありがたい)、エジプト人の結婚事情の話を聞かせてもらったりと、長居してして楽しんできました。
観光業に従事する人、というか働く女性が少ないエジプトでは、観光客が普通のエジプト人女性と話す機会はあまりありません。
が、ある日ナイル川の渡し舟に乗っていたら、待ち時間に7歳の甥の英語の宿題を見てあげている女性と出会いました。
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大学院生の女性とその甥っ子。船の上で宿題です。 |
娘も交えて英語の宿題を一緒に解いたり、おしゃべりしたりして過ごし、別れ際に「もし良かったら写真をFacebookに載せたいんだけど、アカウントありますか?」と聞かれました。
この時は、ちょっとびっくりしたんですけど、その後にガイドとか店の人からどれほどエジプト人の間でFacebookが浸透しているかを聞いて、納得しました。特に、個人ガイドは評判が全てなので、顧客との写真やツアーの感想などを宣伝するのにFacebookはもってこいのツールなんだそうです。なるほどー!
私は1ヶ月くらいインターネットなしでも別に平気だし、Facebookどころか今どき携帯電話も持たない、超アナログ女なのですが、辺境の土産物屋でエジプト人のおじさんから驚かれるとは思ってもみませんでした。
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しつこい勧誘も、面白い経験と考えれば楽しくなるから不思議。 |
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人懐っこいタクシードライバーのHamdyと。
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